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   天職 ~なぜ僕がこの仕事をするようになったのか~
 
 プロローグ

  200y年春、晴れて学校を卒業した私は、学校を卒業したという喜びと、将来に対する不安を感じていた。いや、どちらかといえば不安の方が大きかった。なぜならその学校というのは、父にすすめられたから行っただけのものだったからだ。僕はとにかく将来のこととかを考えるのが苦手で自分で考えずに人任せにするところがあった。だから、これからどうやって生きていこうかという思いを抱かずにはいられなかった。


 第1話 初めての仕事

 そんなある日、求人情報を見ていると、ある物件が目に止まった。それは昼間金型工場をやっていて、夜に学習塾を開いているIさんという方の求人であった。それまで教育というものに全く関心がなかったが、とりあえずお金が欲しいと思い、その求人を受けてみる事にした。何とか採用された私は、そこでしばらく働くことになった。昼間は金型工場で作業をし、夜には塾の手伝いをする。そんな生活がしばらく続いた。工場では数人の方と一緒に楽しく働くことができた。長野までトラックを運転して、製品を運んだりしたこともあった。また、お昼の弁当と、休憩中に出してもらえるコーヒーが楽しみだった。夜の塾は、生徒が数人しかいなかったので、時々手伝うだけだった。半年ほどたつと、お金に余裕もでき、このまますべてが上手くいくかに思えた。が、しかし…。